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お客様より多く頂戴いたしました質問にお答えいたします

Q 色落ちはしますか?

色落ちはします。色落ちするから藍染めなのです。染色の中で藍染めは唯一といってもいいくらい堅牢度という点では低いです。しかし色落ちし、藍が落ち着くと本来の藍色が出て馴染むのです。ですが100%本藍であればさほど色落ちはいたしません。

Q 本藍とインディゴの違いは?

これは俗にいう、すくもを使用した天然発酵建てと、インディゴと呼ばれる科学染料を使用した科学建てとの違いです。また天然発酵させて色素をインディゴ染料で補う割り建てという方法があり、その他沈殿型など様々な発酵建てによる方法があります

Q 藍染めはなぜ高価なのですか?

藍の色合いが出るには数回染めを繰り返したり、染めていくうちに色合いが出なくなったり、また藍染めの液体管理の難しさなどが挙げられます。また大量生産できないのと、作業の工程に時間がかかるのもあります。その他自然界では藍や青色に発色するのは藍染めのみで、そんな希少価値性もあります。

Q 色落ちを防ぐにはどうしたらいいですか?

藍染には酢酸が色止めとなります。ですので、家庭で使用されている食用のお酢と水を1:5くらいの割合で入れた(お酢の臭いがするくらいが目安)もので一晩くらいねかせてみてください。その後中性洗剤(柔軟剤)等で手洗いか洗濯ネットに入れて洗ってください。
またそれでも色が落ちるという場合には、色が出なくなるまで洗ってください。

Q 藍染めはアトピーに効くというのは本当ですか?

効くと断言することはできませんが、抑制効果はあります。
その他の効能として藍染めには、
①虫などを避ける抗菌効果
②遠赤外線による保温効果、放熱効果にも優れてます。
③紫外線を遮る、UVカット効果もあります。

Q 藍染めをしたいのですが、難しいですか?

藍染めは生地やTシャツを浸けておくだけでは染まりません。染めて酸素融合して発色するので、染めて発色させての繰り返しによって色合いが出てきます。ですので、我慢強い!?人が向いているかもしれません。

Q 同じ藍染めでもお店によって色合いが違うのはなぜですか?

これは陶器などと一緒で産地やそのお店などによる違いです。使用している原料やその分量による違いかと思います。
藍の液体は各お店によってそれぞれです。(ラーメンのスープのようなもの)どのような成分なのですかといって教えてくれるところはないでしょう。

Q 中国産と日本製の見分け方はありますか?

基本的には金額で判断できるかと思いますが、基本的に風土や気候、染料自体が違うので色合い的には中国製はやや黒いかと思います。

Q 藍返しとは何ですか?

これは藍染めの製品で抜染されたものに、染めを行うことです。

Q 藍染めの魅力・特性は何ですか?

●魅力について
これについては個人差があり感じていただいたことに繋がることかと思いますが、お客様の声では色合いの深さ、使えば使うほど味が出る。見ただけで落ち着くなど日本独特の文化が色濃く反映しているからではないでしょうか。その他効能的な魅力もあるかと思います。
●藍染めの特性
特性は通常の染色と違い浸透性がなく表面酸化によって着色するのが特徴で、これらの特性を利用して絞りや籠染めなどの白く残る部分ができる染色ができます。これによって縫い目や厚手の生地が染まりずらいということになります。

Q シルクは藍染めに向かないのですか?

シルクの成分である動物性たんぱく質は藍液のアルカリ性に弱いため、縮みなどの現象が起きるからですが、本藍100%であれば染まりがよいといわれています。

Q 染まりずらいものがあるのはなぜですか?

それに関しては、染めるもの自体に原因があります。科学繊維などが染まりにくいのはご承知いただけるかと思いますが、同じ綿でも違いが生じるのは精錬漂白されているかいないかの違いによって出てきます。

Q 小売はしていただけますか?

もちろん個人のお客様にも販売させていただいております。
藍染めは色合いが命ですので、ネット上では心配な方、織りの風合いなど確認されたい方はお気軽に当社までお越しください。お問い合わせはこちらからお願い致します。

Q オリジナルで作っていただけますか?

希望の色合いや柄、デザイン等指示をいただければオリジナルでお作りさせていただくことは可能です。納期の目安ですが天候にもよりますが、Tシャツ10枚で1週間みていただければ染め上がります。また生地製品のオーダーに関しては生地のオリジナルでは50m以上で1ヶ月程度、作務衣等では3週間程度のお時間をいただいております。

何度洗っても色が落ち、お酢でやってみましたが手が黒くなってしまいます。何が原因で、止める方法はありますか?

これらの質問が特に多いです。原因として考えられるのは、藍染めではなく、インディゴ染めや似たような染料で染めていると思われます。そのような場合にはお酢につけても意味がありませんので、方法としては色落ちがしなくなるまで洗い続けるしかございません。ですが、洗濯を続けることによって繊維自体が弱まりますので、中性洗剤を入れて洗濯を繰り返してください。
100%本藍であれば、一緒に洗濯をしても色移りすることはありません。

Q 綿でないと染まらないのですか?

そんなことはございません。天然繊維(綿、麻、絹)であれば染まります。また再生繊維(レーヨン)はパルプを主原料としていますので、染まります。ただし、合成繊維(ポリエステル、ナイロン等)は染めても、色が付着しなかったり、くすんだ色になりますので、お奨めはいたしません。

Q インディゴと本藍の見分け方を教えてください

ずばりの質問ですね。まずインディゴで染めた場合の商品は濃い色合いの場合には、やや紫がかっています。また本藍で染めた場合の商品は、洗うと茶色の水になります。ですので、よく何度か着ていたら、焼けてしまったような茶色のシミのようなものが浮かんできますが、それはすくもの成分です。洗ってみて、茶色の水が出ないと本藍ではありませんのでご注意ください。

Q 持ち込みで染めたいのですが、可能ですか?

もちろん可能です。先日は新しいスニーカーを持参して染めている方もいらっしゃいました。藍染め屋でスニーカーを染めさせるのは当社くらいではないかと自負しています。 *金額等は染めるものによって異なりますので、こちらよりお問い合わせください

Q 気に入っていた洋服にシミができてしまいました。藍染めで染めた場合シミは消えますか?

最近では、個人の方の染めの依頼が大変増えておりまして、そのようなご質問が3割程度を占めております。シミがあるものの上に藍をかけてもシミの部分が黒くなり、目立たなくなるかもしれませんが基本的にはシミは残ります。

Q 黒やグレー、茶色などの服でも染めていただけますか?

基本的には染めさせていただくことは可能です。黒の場合には藍の色目立ちずらいですし、茶、グレーなどは藍が濃い色合いになりますのでご注意ください。

Q ウールやシルクなども染めていただけますか?

基本的には染めることは可能です。ですが染色時の縮みがや絹の場合には生じ、繊維自体が弱まる場合がございますので、それらをご了承いただいた上で染めを行いますのでご理解ください。

Q Gジャンやジーパンを濃く染めて欲しいのですが、可能ですか?

半分近くのお客様がデニムに関する染めの依頼です。デニムはインディゴですので染めの依頼をされる方が多いようです。そのようなお客様のほとんどが着慣れているから、新しいゴワゴワ感には馴染めないという理由からです。染めることはできますが着古したものですと目に見えない汚れ等が付着しており藍が入りずらい場合があり、新品のような濃い色合いにならないことがありますのでご理解ください

Q 工場を見学させていただけますか?

ぜひお立ち寄りください。お越しの際は、こちらからご連絡をいただけると助かります
*写真撮影はご遠慮いただいておりますので、ご了承ください。

Q 土日が休日なのですが、土日お邪魔しても大丈夫ですか?

最近では個人のお客様も増えてきましてそのような方が多くなりました。工場は稼動しておりませんがぜひご来店ください。心よりお待ち申し上げます。

Q 武州正藍染めはいつから始まったのですか?

田舎教師にも出てくる武州の藍染め。武州とは行田、羽生、加須を中心とした一帯のことで、利根川の河川敷に自生していた藍の葉を原料としたことから始まったといわれています。
*詳しくは「武州正藍染めについて」をご覧ください

Q 武州正藍染めの特徴とはなんですか?

武州正藍染めの特徴は、その昔、井戸水や川の水を利用して洗っていた時代は、羽生一帯の地下水は鉄分が多いことから色目の違いがあったようですが、水道水を使用する現在は先染めの織物を指す場合が多く、縦縞の織物を指します。

Q 皮でも染めていただけますか?

ごくわずかですが、このようなご質問をいただきます。
人工皮革でなければ、染色は可能だと思いますが、染色後の商品の縮みや風合いの変化がございますので、それらを了承の上であれば染めることもしますが、お勧めはいたしません。

Q 藍染め以外の染めもできますか?

当社は藍染め専門ですので、藍染め以外の染めはできません

Q 藍染めの服を着ていたら、下着に移ってしまいました、移った色が取れますか?

夏場の季節ではよくあることですが、汗、水に濡れると下着等に移ってしまう可能性があるので当社でも染めたての商品に関してはご注意を促しております。基本的に防ぐ方法は使用する前に洗っていただくことしかないのですが、移ってしまっ場合にはすぐに洗うなどして落ちなければ、洗いを重ねて落とすしかございません

藍染めは藍甕の保存などから非常にデリケートなものです。

藍甕は常に一定温度に管理し、染色を続けると色合いの付着が悪くなったりもします。

上記の質問事項で少しでも藍染めについてご理解をいただければと思います。

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